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「見つかる!投資信託!シャプレ」のアタラシイ評価基準SR偏差値とは?
各投資信託(ファンド)の「シャープレシオ」を期間5年、3年、1年で、投資分類ごとに偏差値として算出。当サイト独自の「SR偏差値」として、定量データだけでファンドの評価を行っています。
シャープレシオとは
「シャープレシオ」とは、ファンドを選ぶ時の指標の一つで、リスクの大きさに対して、どれだけのリターンが得られたかを示します。
数値が大きくなるほど「より小さなリスクで大きなリターンが得られた」運用効率の優れた投資信託であるということを意味するもので、同じリターンであれば、リスク(価格変動の割合)が低いほどシャープレシオの数値は高く、リスクが同じであれば、リターンが大きいほどシャープレシオの数値は高くなります。
「シャープレシオ」は、ファンドの運用成績を比較するのに優れた指標であるにもかかわらず、これから投資を始めようとしている方などにとって、その名称や、その値が1.37などとなることから「運用成績を比較する指標」であることが連想し難いものとなっています。そのため、評価サイトやネット証券のサイトなどにも表記をされているのですが、「シャープレシオが高い=運用効率の良いファンド」という認知がされずに、リターンや販売ランキングの上位ファンドが注目される状況となっています。
シャープレシオを投資信託協会の分類で偏差値化
当サイトでは、ファンドの運用がプラスでもマイナスの状況であっても「ファンドの運用成績を評価する良い方法はないか」と検討し、「シャープレシオ」を投資信託協会の投資分類毎に日本人に馴染みのある「偏差値化」し「SR偏差値」として算出をしました。
さらに、「SR偏差値」は、一時的なマーケットの変動による要因で「ファンド評価」に大きなブレがでないように、各期間の12カ月移動平均のシャープレシオから偏差値を算出しています。そのため期間5年の偏差値は6年以上、3年の偏差値は4年以上、1年の偏差値は2年以上の運用期間がないと算出していません。
SR偏差値を利用する上での注意点
1.過去の結果であり、将来を保証するものではない
投資信託を選ぶ際の多くの指標にもあてはまりますが、過去に良い成績だからと言って将来も良い成績になることは言えません。そこで必要なのが定期的な診断です。「SR偏差値」は毎月更新されます。1年に2回程度は、保有しているファンドの「SR偏差値」の動きについて確認をすることをお勧めします。
2.同じ「投資分類」で比較をする必要がある
投資対象が「海外株式」のようにハイリスク・ハイリターンのファンドと、投資対象が「国内債券」のようなローリスク・ローリターンのファンドでは、運用結果は大きく異なるのに、シャープレシオは同じ値となることがあります。このようなことから「SR偏差値」は、投資分類毎に算出をしているので、ファンドを「SR偏差値」で比較する際には、国内株式や海外株式などの同じ投資分類で比較をする必要があります。
3.比較対象の期間で数値が変わる
ファンドは運用方針の違いにより、上昇局面の相場に良い結果となることもあれば、下落局面の相場に良い結果となるなど、その運用結果は相場の環境によって変わります。その結果、「SR偏差値」もどの期間で計算するかで数値は大きく変わります。また、対象期間が1年と短い場合だけで判断をすると、過剰評価あるいは過小評価する原因となってしまいます。
投資信託の評価に使われる様々な指標について
投資信託(ファンド)を比較する際に、様々な指標やデータがあります。どのデータを重要視してファンドを比較するかどうかは、どのデータを一番気にするかの好みで、どれが正解かとは言えません。ここでは、ファンドを比較する際のそれぞれのデータについて説明をしています。「SR偏差値」を含めた、どのデータでファンドを比較するかの参考として、是非ご覧ください。
リターン
「リターン」とは、投資信託(ファンド)で得られる利益率のことです。「リターンが低くても構わないが、元本割れの確立を減らしたい」(=「リスクが低ければリターンが低くても良い」)というように、リターンの大小の評価は、投資をする方の好みで変わります。そのため、当サイトでは、リターンが大きいだけで良いファンドという判断はできないと考えます。同じリスクであればリターンの大きい(=シャープレシオの大きい)ファンドが、「SR偏差値」で高い評価となっています。
リスク
「リスク」とは、値動きの幅のことです。「リスクが高く(値動きの幅が大きく)てもリターンが大きく望めればい良い」というように、リスクの大小の評価は、投資家の好みで変わります。そのため、当サイトではリスクが小さいだけで良いファンドという判断はしていません。同じリターンであればリスクの小さい(=シャープレシオの大きい)ファンドが、「SR偏差値」で高い評価となっています。
分配金の額、分配金利回り、分配金の健全度や安全性
「分配金」は、投資信託(ファンド)の資産から決算時に支払われ、分配金を支払う度に、その分だけ基準価額が下がります。そのため、分配金が支払われたファンドの運用成果(リターン)は、支払われた分配金と元本の時価を足したトータルリターンで判断をする必要があります。分配金がたくさん支払われていることや、安定的に分配金が支払われているだけで、「SR偏差値」が高くなることはありません。
純資産総額
「純資産総額」は投資信託(ファンド)の時価のことで、ファンドの規模を示します。純資産総額は販売する金融機関の数や規模などの様々な要因で変わりますが、多くの資金を集めていることが運用成績の良いファンドであるとは言えません。一方、純資産総額の小さい状況が長く続くファンドは、運用期間が満了する前に繰上償還されてしまう可能性があるので、ファンドを選ぶ際には気を付けましょう。
資金流出入
投資信託(ファンド)への購入額が解約額を上回れば資金流入超の状態、解約額が購入額を上回れば資金流出超の状態となります。一般的にアクティブファンドで流出超の状況が続く場合、ファンドマネージャーは解約資金をつくるため、ファンドの資産を取り崩すことになり、運用成績を上げることが難しくなります。そのため、資金流出入は運用成績を投資信託の運用成績の良し悪しを決める要素のひとつとなります。一方で、資金流出入が影響したファンドの運用成績は、ファンドのリターンに反映されているといえます。
コスト「信託報酬率」
「信託報酬」は、投資信託(ファンド)を管理・運用するための経費として、ファンド毎に決められた信託報酬率で「純資産総額に対して何%」とった形で毎日差し引かれています。そのため信託報酬率が低い方が投資家には有利となります。一方で、信託報酬が差し引かれたファンドの運用成績は、投資信託のリターンに反映されているといえます。「SR偏差値」は、「信託報酬」を引いた後のリターンで算出しています。
コスト「信託財産留保額」
「信託財産留保額」は、投資信託(ファンド)を解約する際に投資家が支払う費用で、「基準価額に対して何%」といった形で解約代金から差し引かれます。しかし、信託報酬や販売手数料のように運用会社や販売会社の収益とならず、その額は売却時のペナルティとしてファンドに残されます。つまり、信託財産留保額とは、ファンドを保有し続ける投資家には有利に働く費用となっています。
コスト「販売手数料」
「販売手数料」は、投資信託(ファンド)を購入する際に証券会社や銀行などの販売会社に支払う手数料で、ファンドだけでなく販売会社や販売会社のキャンペーンの内容、購入の金額や一括なのか積み立てなのかなどの投資手法によって異なります。そのため、ファンドの運用評価とは関係のない指標となります。「販売手数料」や「各種キャンペーン」の内容は、各金融機関でご確認ください。
販売件数、販売金額
一般的に投資信託(ファンド)の販売件数や販売額のランキングは、証券会社や銀行などの販売会社ごとに発表され、ファンドの人気を知るための指標となります。一方で、人気が高い=運用成績の良いファンドとは必ずしもなっていません。当サイトでは、そのような理由から人気に関連するデータをファンドの判定基準にはしていません。